上伊由毘男のブログ

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19日目:司馬遼太郎の「峠」を読んだ

今週のお題「読書感想文」


というお題がはてなから来てたので書いてみる。


河井継之助は生まれ故郷のヒーローなので名前は子供の頃からよく知ってるのですが、何やった人なのかわかってなかったんですね。長岡戦争(戊辰戦争)でガトリング砲持ち込んで活躍したんだくらいの認識しかなかった。


今頃になって河井継之助を題材にした小説があると知って読んでみたわけです。


上中下巻の三冊あるんですが、とにかく上巻がキツい。主人公の河井継之助が人と会ってるだけで何もしねえ。
それも読み進めていくうちに、河井継之助という人とナリを表現する重要なパートなのはわかってくるんですが、それを上巻のほとんどを使ってやるので、読み続けるのがキツかった。「峠」読む時はここで挫折しないようにしないと。


話が進むにつれて、河井継之助がどのように考え、そしてなぜ新政府軍と戦うようになったのかは明らかになってくるのですが、まあネタバレになるんでそこはお楽しみってことで。世界的な視野を持ちながら、武士そして藩という立場の呪縛から抜け出せなかったのは、悲劇だなあと思いました。


戦争はじまってからは、とにかく知ってる地名がバンバン出てくるので、位置関係もわかりやすく、とても臨場感を味わえました。地元民の特権ですね。臨場感と言えば、雪国の鬱々とした天候や風景も実感を持って読めました。


そして衝撃のラストシーン。


この「峠」を原作にした映画「峠 最後のサムライ」が、予告編もできてるからもう完成してて、そのまま公開日未定になってるんですが、



あのラストシーンも映像化したんでしょうか。