上伊由毘男のブログ

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大河ドラマ「 #麒麟がくる 」は「光秀最期の12日間」が観たかった

明智光秀を主人公にしたNHK大河ドラマ麒麟がくる」が終わった。


だいたいの戦国モノ時代劇って本能寺の変中国大返し山崎の戦い、って流れで描写されて、その間光秀が何してたかってほとんど描かれない。
だけど今年は光秀が主役だから、当然本能寺の変後の話もちゃんとやると思ってた。
本能寺の変直後から、光秀が何をして何を考えどう動き、そしてなぜ賛同者が出なかったのか、なぜ光秀は負けたのかとかそういうのが光秀視点で描かれると期待して一年観てきた。
ところがそのへんは全スルー。
山崎の合戦で秀吉に負けました、はい三年後、って、は?とか思った。
俺は歴史クラスタでも史実以外許さないマンでもないし、主役の無様な姿は見せたくないって発想で光秀の死を描かないってやり方もありうるとは考えてた。
しかしいきなり三年後秀吉の天下になりましたって言われてもなあ。
麒麟がくる」が信長と光秀の二人の物語なのだ、というなら、本能寺の変終わったところで「完」とかでもよかったわけだ。
「変」を事前に察知した秀吉なら中国大返しも説明がつく。あの、ちょっとワルそうな秀吉と光秀の山崎の戦いも楽しみにしてたのに。


新しい光秀像、新しい信長像、新しい秀吉像を描いてくれた作品だっただけに、「光秀最期の12日間」が観たかった。

映画「search/サーチ」を観た(ネタバレ)

ストーリーが全てパソコンの画面上で進行するというので興味を持った。公開当時に行きそびれてやっと観れた。
最初から最後までパソコンの画面が映し出されるので没入感があり、主人公と同じ目線になった気になれるので一緒にハラハラドキドキしてしまう。ポインタの動きやタイピングで戸惑いを表現したりとか、我々が日々使ってるネットあるあるを上手く組み入れている。
それにしても主人公はパソコン使うの上手い。向こうの人はみんなこのくらいのリテラシーを持っているのだろうか。パソコンを使い慣れてない人は画面上で何が起こってるのかついていくのが大変かも。でも主人公もtumblrは知らなかったらしい(泣笑)。
あと画面上に出てくるウェブサービスはほとんど(全部?)が本物のブランド名。それも作品のリアリティに貢献してると思う。
娘が幼い頃はWindowsだったのがいつのまにかMacになってたのは世相の反映だろうか。
ストーリーも、「警察よりお父さんのほうが優秀じゃん」って思ってたらそれも伏線で最後のどんでん返しくらった。
面白かった。

映画「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」を観た(ネタバレ)

いわゆる「ダークナイト3部作」

バットマン ビギンズ

バットマンに関してはなんの予備知識もなく観たんですが、いやー面白かった!
変身モノじゃなく、本人が強くならなきゃなんですね。まずそこからはじまる。良い。しかも意見の相違で自分を鍛えてくれた連中を爆破!バットマンのスタイルと強さがすべて説明つく。屋敷の地下の秘密基地とか。こういうのがいいんだよ。それゆえに敵に対して圧倒的なアドバンテージがあるわけでなく、ガスも食らうし火ダルマにもなる。決して最強のヒーローじゃない。でも戦う。良い。あとやはり映像がカッコ良かった。タンブラーかっこいい。
ただ正体を他人にバラしちゃうの?とは感じた。バラさずにボカしたほうが良かったと思う。

ダークナイト

素晴らしい作品だった。映像もかっこよかった。しかしつらかった。
ジョーカーはまぎれもなく悪役だし、実際悪いやつだ。しかし彼を「悪」と断ずることに躊躇してしまう。いや悪だよ。そしてバットマンは正義だよ。しかし、あれだけの悪行を見せられてもなお、正邪で語ることに躊躇してしまう。ジョーカーみたいなやつはいないほうがいい。そうだ。滅せられるべきだ。そうだ。それには何の疑念もない。だが、そう語る時なぜか、心の中にひっかかるものがある。それこそが本作のテーマなんだろうか。
あとタンブラーの一部がバイクになって脱出ポッドになるのかっこよかった。

ダークナイト ライジング」

先に書いておくと、登場人物が多すぎて細かいところはよくわからなかったがだいたいはわかった。
悪役を最も悪役たらしめるのは暴力と恐怖だとあらためて思い知る。舞台は前作より8年後、この作品の主役であるバットマンは復活したもののかつてのようなあざやかな活躍は見せない。むしろずっと負けっぱなしだ。クライマックスにおいてもだ。最後の最後は自己犠牲で街を救う。1作目から引っ張ってきたフリがここで生きるとは。
ラストは、観る者のイマジネーションにゆだねられる。「バットマン」は再び現れるのだろうか、と。
ただ、核爆発の威力弱すぎとは思った。