上伊由毘男のブログ

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16日目:最近は音楽を聴かずに移動するようになった

若い頃からずっと、移動中は音楽を聴いていた。音楽が無いと歩けないほどに。


それこそカセットテープ・ウォークマンの頃から。
46分テープあるいは54分テープにアルバム1枚入るので、テープ2,3本、移動時間によってはもっと多くの本数を持って歩いた。90分テープ(片面45分)に好きなシングルを選んで録音したテープも普段聴きとしてたくさん作って、それ持って出たりすることも多かった。


ポータブルCDプレイヤーが発売されたら、それも買った。当時、よく用事()で片道1時間ちょいの場所に移動することが多かった。そのときは、聴きまくってるアルバムを1,2枚持って出かけた。持って出かけたCDでよく覚えてるのは、TMNの「RHYTHM RED」と、Xの「Jealousy」だ。


MD時代には、音楽持ち運びが拡張された。
アルバムはもちろん、お気に入りのシングルをたくさん詰め込んでランダムプレイで聴いたりしていた。さらにMDに長時間モードが製品化されると、たった1,2枚持ち歩くだけでCDシングル何枚分も持ち歩くような状態になった。それでも、長旅の時はどのディスク持っていこうかと悩んだりもした。


iPodはレベルが違った。
誰かが「家のCDラック全部持ち歩ける」って言ってた。まさにそんな感じだった。もう家を出る前にアルバムやディスクという媒体を選ぶ必要がなくなった。どこへ行くにもiPodと一緒だった。これさえあれば好きな曲を好きな場所でいつでも聴ける、が極まった。
これは、iPhoneになっても同じだ。


そしてとうとう音楽配信、サブスクの時代が来た。
「家のCDラック」どころか「レコード会社の倉庫」を持ち歩ける時代になった(というにはまだ少し足りないけど)。そのうち持ってる曲とか持ってない曲っていう概念自体が無くなりそうだ。


ところが最近、移動中に音楽を聴かなくなった。もちろんスマホiPhone)は持ち歩いている。


実は1年くらい前に、イヤホンを新調した。それまで使ってたイヤホンのLightning端子がダメになって、それを気にBluetoothイヤホンにしたのだ。
BeatsXという、首に引っ掛けるタイプのものを愛用してた。


そこへきて新型コロナウイルスの流行である。


マスクをしなければならない。
マスクは水分を摂ったり、あるいは周囲に人がいないときには外したりする。
じゃあイヤフォンの外からマスクをすればいいだろうと思うかもしれないが、イヤフォンも外したりする。人と一緒にいるときや、その他ちょっと会話が必要な時にちょこっと外したい。マスク以前はちょこっと外してマグネットで胸の前でイヤフォンくっつけてすごい便利だった。
ところがマスクをしなければならない時代になってしまった。
上記のような環境では、マスクとイヤフォンを同時に付けるとすごいわずらわしい。


だったらAirPodsみたいな完全ワイヤレスイヤホンにすりゃあよかったじゃねえかって言われるかもしれんが、あれ片方無くしそうで怖いし、なによりこんなマスク時代が来るとは思わんわ。


結局、移動中に音楽を聴かなくなった。歩くときも。電車乗るときも。幸いというかなんというか、昔みたいに長時間電車に乗る機会というのが無いので、我慢している。
以前は音楽が無いと歩けないくらいだったのに。


まあ長時間出かける時は、わずらわしいと言いながらイヤホン付ける気はするが。