上伊由毘男のブログ

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10日目:アラフィフおっさんがOfficial髭男dismの「 Laughter」を聴いて若い頃を思い出す

最近配信されたOfficial髭男dism「HELLO EP」に収録されている「Laughter」を聴いて、自分の若い頃を思い出した(「Laughter」は先行配信されてたらしいけど)。


学校を出て就職する時に、ああこれからは人生つまらないことしかないんだ、一生仕事だけして生きていかなきゃなんだ、って思い込んでた。
それが大人になるってことなんだって、誰となく思い込まされてた気がする。
大好きだったこともやりたいこともあきらめて、毎日職場へ通っていた。
仕事自体にやりがいや楽しみを感じることも無くはなかったが、それも一瞬だった。自分の将来とか考える暇もなく、ただただ仕事に忙殺される毎日だった。
仕事という鳥かごに入れられ、田舎町という鉄格子に閉じ込められ、身動きが取れない。俺は一生このままなんだ。そう、思い込んでいた。何年も。
でもある日、光の粒を見つけた。それは自分にとって最後の希望のように思えて、心を震わせた。
今までできなかった決断をした。
何の保証もなかったし、現実的でもなかったかもしれない。だけど自分にとっての正しさ、希望、そして描いた未来図を、このまま捨てたくなかった。
膝を抱え続けた日々の自分を乗り越えて、本当に飛べるかどうかにYesもNoも言えないまま、ケージを壊し翼を広げて、雪の降る日に鉄格子の街を出た。


それから長い年月が経った。
今や翼は折れ、底辺に倒れ、立ち上がることさえできずにいる。
後悔する権利は捨て去ってた。
その時々その時々で自分なりに必死にやってきたつもりだ。
その結果がこれだ。
もう人生をあきらめてしまいそうである。
俺はもう一度翼を動かすことができるだろうか。