明智光秀を主人公にしたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が終わった。
だいたいの戦国モノ時代劇って本能寺の変→中国大返し→山崎の戦い、って流れで描写されて、その間光秀が何してたかってほとんど描かれない。
だけど今年は光秀が主役だから、当然本能寺の変後の話もちゃんとやると思ってた。
本能寺の変直後から、光秀が何をして何を考えどう動き、そしてなぜ賛同者が出なかったのか、なぜ光秀は負けたのかとかそういうのが光秀視点で描かれると期待して一年観てきた。
ところがそのへんは全スルー。
山崎の合戦で秀吉に負けました、はい三年後、って、は?とか思った。
俺は歴史クラスタでも史実以外許さないマンでもないし、主役の無様な姿は見せたくないって発想で光秀の死を描かないってやり方もありうるとは考えてた。
しかしいきなり三年後秀吉の天下になりましたって言われてもなあ。
「麒麟がくる」が信長と光秀の二人の物語なのだ、というなら、本能寺の変終わったところで「完」とかでもよかったわけだ。
「変」を事前に察知した秀吉なら中国大返しも説明がつく。あの、ちょっとワルそうな秀吉と光秀の山崎の戦いも楽しみにしてたのに。
新しい光秀像、新しい信長像、新しい秀吉像を描いてくれた作品だっただけに、「光秀最期の12日間」が観たかった。