上伊由毘男のブログ

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映画「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」を観た(ネタバレ)

いわゆる「ダークナイト3部作」

バットマン ビギンズ

バットマンに関してはなんの予備知識もなく観たんですが、いやー面白かった!
変身モノじゃなく、本人が強くならなきゃなんですね。まずそこからはじまる。良い。しかも意見の相違で自分を鍛えてくれた連中を爆破!バットマンのスタイルと強さがすべて説明つく。屋敷の地下の秘密基地とか。こういうのがいいんだよ。それゆえに敵に対して圧倒的なアドバンテージがあるわけでなく、ガスも食らうし火ダルマにもなる。決して最強のヒーローじゃない。でも戦う。良い。あとやはり映像がカッコ良かった。タンブラーかっこいい。
ただ正体を他人にバラしちゃうの?とは感じた。バラさずにボカしたほうが良かったと思う。

ダークナイト

素晴らしい作品だった。映像もかっこよかった。しかしつらかった。
ジョーカーはまぎれもなく悪役だし、実際悪いやつだ。しかし彼を「悪」と断ずることに躊躇してしまう。いや悪だよ。そしてバットマンは正義だよ。しかし、あれだけの悪行を見せられてもなお、正邪で語ることに躊躇してしまう。ジョーカーみたいなやつはいないほうがいい。そうだ。滅せられるべきだ。そうだ。それには何の疑念もない。だが、そう語る時なぜか、心の中にひっかかるものがある。それこそが本作のテーマなんだろうか。
あとタンブラーの一部がバイクになって脱出ポッドになるのかっこよかった。

ダークナイト ライジング」

先に書いておくと、登場人物が多すぎて細かいところはよくわからなかったがだいたいはわかった。
悪役を最も悪役たらしめるのは暴力と恐怖だとあらためて思い知る。舞台は前作より8年後、この作品の主役であるバットマンは復活したもののかつてのようなあざやかな活躍は見せない。むしろずっと負けっぱなしだ。クライマックスにおいてもだ。最後の最後は自己犠牲で街を救う。1作目から引っ張ってきたフリがここで生きるとは。
ラストは、観る者のイマジネーションにゆだねられる。「バットマン」は再び現れるのだろうか、と。
ただ、核爆発の威力弱すぎとは思った。