上伊由毘男のブログ

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気がついたらインターネッツで若者に駆逐される世代になってた

ピーヒョロロの時代からネットをやり、その後常時接続からのブロードバンドからのモバイルファーストの現代まで見つめてきた我々の世代は、ネットそしてワールドワイドウェブこそがグーテンベルクによる活版印刷以来の大発明であり、地位や収入や年齢でブイブイ言われている連中と対等に渡り合える武器であり、君も僕も情報発信者であり、今まで情報を独占的に支配し操作していたマスメディア等のアンシャン・レジームどもの権威を崩すことができる、とか夢想してたんですよ。



ネット言論に疲れて幾年月 - 上伊由毘男のブログ


我々の世代は、会社ではワードやエクセルの使い方も知らない上司とメールでやり取りをすれば「メール届いた?」って電話で確認させられ、若者がミクシーなり前略プロフなりツイッターでアホなテキストや写真をアップしていざ炎上したら「情報漏洩だ!」とか狼狽してるのを見て「なんでそんなヤバいモノを自分からワールドワイドに公開してんだよインターネットはお前ん家の庭じゃねーよ」って呆れたりしたものです。


しかし、気がつけば我々は、デジタルネイティヴなLINE世代から老害呼ばわりされてしまってるらしい。さすがITの時代はドッグイヤーだぜ。



「ネット暴走族化する中年層」という公害問題 - ボンタイ


ネットでバカやる中高年多すぎだから免許制にしろ、と言われれば「いやいやアイスケースに入った写真アップして店潰したのも、ホテルに有名人が泊まってたツイートしてホテルの信用貶めたのも、知恵袋でカンニングしたのも、全部若者じゃん」とか言いたくもなります。

実社会では到底できないような振る舞いをいくらでもやることのできる場なのだ。大人しいような人間が、ネット上になるとビッグマウスになったり狂暴化するのは、この世代の二重人格性である。そしてアラフォーは、マトモな人ほどネットに疎いのだ。


LINE世代である若者から見れば、この感覚は全く分からないことだ。スマートフォンは自分の分身のようなもので、「相手のスマフォに向けて情報を発信している」感覚がある。ネットに書き込むというよりは、「ネットで話す」という感じだ。


スマートフォンは自分の分身のようなもので、「相手のスマフォに向けて情報を発信している」感覚”こそがバカッターそのものであり、ネチケットのカケラもなく、ワールドワイドで情報を発信する責任をあまりに軽んじている、ネットに疎いのはリア充若者のほうではないのか、とおっさんは思うのです。“アラフォーは、マトモな人ほどネットに疎い”のではなく、マトモな人だからこそネットの作法がわからず、地位や職業や年収が威厳につながるリアル社会と同じ振る舞いをするから、凶暴化もするしビッグマウスにもなるのです。


ですが、「ネットで半角カナや絵文字や機種依存文字使うな」とか「でかい画像ベタ貼りすんな圧縮しとけ」とか「ネットで情報を公開する以上は全世界の誰に見られてもかまわないって覚悟しとけそれこそがワールドワイドウェブの可能性だ」とか「他人に見られるのが嫌ならmixiに潜るか鍵付きにでもしとけ」とかって意見は、若者にとっては「最近の人はナイフで鉛筆削れないからだめ」的なトンチンカンな言いがかりにしか聞こえない、ということでしょうか。


こうして人間は歳をくっていくのですね。せつない。