上伊由毘男のブログ

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ネット言論に疲れて幾年月

はじめてインターネットにつながった時、こりゃすげえなって思いました。特に検索エンジンと掲示板。まだピーヒョロロの頃です。


検索エンジンがあるから、数多ある情報を必要に応じて引き出すことができる。それも自宅に居ながらにして。今まで図書館や書店でほぼ当てずっぽうで探してた情報に最短距離でたどり着ける。
そして掲示板。文字通り世界中の人と言葉を交わすことができる。掲示板には投稿日時も記録され時系列で並んでいるから、人と場所と時間の隔たりも無く、考えを交わすことができる。
しかもネットの世界においては、地位も年齢も職業も関係なく、ただ純粋に考えのみをぶつけ合うことができる。リアル社会では話し合っても、怖そうな人やいわゆる声がでかい人の考えが通りやすかったり、あるいは社会的経済的地位のある人の考えが優位に立ちやすい。でもネットであれば、相手がどんな人間か確認する方法もない。だからこそ、純粋に考えだけをぶつけ合い交わし合うことができる。リアル社会でしばしば出てくる「◯◯のくせに」的感情とは無縁だということが、とても素晴らしく思えたのですが。


ですが。


ネットが普及するとなぜか(あるいは必然か)リアル社会の地位とか何やらをネットに持ち込んで、結局リアル社会と同じような人が優勢に立つ。それは純粋に考えだけをぶつけ合い交わし合うこととは程遠く、結局「◯◯のくせに」的感情をぶつけ合う不毛な泥投げ合戦になってしまう。


疲れた。