上伊由毘男のブログ

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入社9日で退職強要

同じような目にあってる人も少なくないだろう。
退職強要:入社9日で 労働審判申し立て − 毎日jp(毎日新聞)
パワハラ、不当解雇、新卒偏重、雇用のミスマッチ、等、この事件ひとつとっても様々な問題が含まれている。しかし、ほとんどの人は泣き寝入りしてしまうのが現実ではないだろうか。
ひとつ言えるのは、企業側は採用のやり直しをいくらでもできる。だから常に募集をかけておいてフルイにかけて足りなくなったらまた補充、使えるだけ使って壊れたら捨てるといった人間をモノや部品扱いするやり方がはびこっている。
だが人は機械でも部品でも無い。一度就職に失敗すれば履歴書に残ってしまう。やり直しのきかない今の日本では、理由を問わず短期での転職歴はマイナスの評価になるし、それゆえブラック企業であってもおいそれと辞められず、結局人間の使い捨てが横行してるのである。
まして現在は仕事より人が多い時代。採用する側が圧倒的に有利で、本来対等であるはずの「雇用契約」は名ばかりとなっている。
ブラック企業の話題になると「そんな会社へ就職する方が悪い」という意見を目にするが、だからといって働かなければ「仕事選ぶな」「甘えるな」などという声が上がる。結果、生活のためには「仕事があるだけマシ」と自分に言い聞かせて働かざるをえず、肉体や精神を病んでしまうのである。
社会構造自体が、労働者を奴隷扱いしているのだ。

社内試験の成績や電話応対の仕方を理由に「落ちこぼれ」などと大声で叱責(しっせき)され、反省文を連日書かされた。

男性を個室に呼び出した上司は約2時間にわたって「給料だけもらって居座るのか」と迫り、自己都合を理由とする退職届を書くよう指示した。

「そのくらい社会出たら常識だろ」「よくある話だ」などと思う人がいるなら改めて伝えておこう。これは立派なパワハラだ。人権侵害だ。よくある話だから許されるというなら、そのへんでレイプや児童虐待が行われてたら許されるとでも言うのか。交通事故は珍しい話でないから罰せられなくてよいと言うのか。
「社会の厳しさ」「世間の常識」などという言葉にまやかされて思考停止してはいないだろうか。おかしいことはおかしいと声を上げていかなければならない。