ラーメン、そば、うどん、焼きそば、何を食おうとしてもだいたい長ネギが入ってる。
もりそばみたいに別添になってれば手をつけなければいいだけであるが、だいたいは麺とともにスープにつかっている。焼きそばには他の具材とともにあたりまえのごとく載っている。
俺は長ネギ食べたくない。嫌いなんだよ。
このご時世だし、そもそも外食する機会も少ないが、可能な場合は「ネギ抜きで」とお願いする。だが正直忘れる時がある。かけそばや素うどん頼んでもネギが載ってる。
なんでそんなあたりまえに存在してるんだ。長ネギ。
いやわかる。より大多数の人が麺類に長ネギを欲しているのだろう。でなければこうはなっていない。
しかし、私は食べたくない。長ネギを。
実は、最近までは我慢して食っていた。いちいち長ネギが載っているということは、長ネギがあってはじめてその料理は完成すると思っていたからだ。
あとまあ、単純に、いい大人が長ネギ食いたくねえって言うのも恥ずかしいみたいな気持ちもあった。
大量の麺や具とともに、自分をごまかして長ネギを食っていた。あのジャリっていう食感が特に嫌いだ。でも文句言わずに食べるのが大人だと思ってたので食べていた。
だが、ある日、ふと気づいた。
給食じゃあるまいし、自分で金払って食ってるんだから、嫌いなものは食べなきゃいいんじゃないのか。
ラーメンからネギを除けてみる。箸で。カップラーメンとかやたらでかい長ネギのフリーズドライが入ってる。除ける。
そして食う。
実に清々しい。
もう大人なんだから、そう、もう大人なんだから、食いたくないものは食わなきゃいいのだ。
そのことに気づいて、麺類をなんの憂いもなく食べられるようになった。いい気分だ。
まれに、食事全体にまぶすようにネギがバラまいてあると絶望的な気分になるが、注文する前に気づけば頼まない。コンビニ等でも買わない。グッバイ長ネギ。
ここまで読んだ方は気づいただろうが、このエントリは俺が長ネギ食いたくねえ、嫌いだ、というだけの文章であり、それ以上でもそれ以下でもない。
ただ、世の中の圧倒的多数を占めるであろう長ネギ必要派に対し、そうでない人間もいるのだということを、インターネットの片隅に示しておきたくなったから書いた。それだけだ。