上伊由毘男のブログ

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映画「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」を今頃観たがオーケンが最高だった

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー [DVD]


仮面ライダークウガ」が最近アマゾンプライムビデオの無料に入ったのであわてて加入して全話観終わった(やっぱり最高だった)。そこでアマゾン様に勧められたのが「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」だったのだ。
仮面ライダーの映画は数も多く、だいたいみんな“歴代ライダー大集合!”みたいな内容なので、タイトルだけだとどれがどれだかさっぱりわからんのだが、これはオーケン大槻ケンヂ)が出演した作品だ。そうだった。気にはなっていたが、当時エグゼイド観てなかったのもあって、そんなに無理して観なくていいかなくらいに思ってた。
しかし今、テレ玉でエグゼイド完走し、そしてまさに今テレ玉のビルド観てるタイミングで勧められたので(しかも作中時間までばっちり合ってる)観るしかないっ!って感じで観た。オーケンどんなになって出てくるんだろうって思いながら。


以下ネタバレあり(二年前の映画でネタバレも何もあったもんじゃねえが一応な)。


話はビルドとエグゼイド、二つの世界を行き来しながら進む。その両方に悪のボス・オーケンこと最上魁星(もがみかいせい)がいる。とある実験に失敗した時二つの世界にわかれてしまったのだ。


二人の性格は全く異なるのだが、ビルド世界の最上魁星の登場シーンがもうね。声から入るんだけど全く俺らの知ってるオーケンで、その存在感は音楽の世界から出てきたようだった。てっきりラスボスみたいに出てくるのかと思ってたからいきなり出てきたからそれも驚いた。変身前の不気味さは、音楽作品の中で世を語るオーケンを彷彿とさせた。カイザーシステムで変身したあとも(もちろん顔は出てないが)カッコいい戦いっぷりが良い。
一方、エグゼイド世界の最上魁星は、これまたオーケンの音楽作品に時折顔を出すイッちゃってるオーケンオーケン二つの顔がちゃんと作品に反映されている。


オーケンこと最上魁星の目的は、ふたつの世界をぶつけて破壊し、自分は融合し一人の人間に戻って自分だけ不老不死になろうというものだった。これオーケンの音楽作品で何度も出てくるテーマじゃないか。そして最上魁星には部下がいない。たったひとりでこの悪行にいどんでいる。誰も部下がいないとか、破壊されて誰もいない世界で不老不死になろうとか、これもうオーケンのための映画じゃないかと思った。ネットで調べる限り、作品設定が先にあってオーケンのキャスティングが決まったそうだけど(そりゃそうだ)。


まあ最終的には過去のライダーいっぱい集まってきてドカーンボカーンってやられちゃうんですけどね。過去ライダー集結作品はお祭り映画なのでそれはそれでいい。


しかぁーし!今ネットでレビューとか調べてもみんなオーズ!アンク!福士蒼汰さん!みたいなのばっかで誰もオーケンの怪演に触れてない!良いとか悪いとか以前に話題にすらされてない!ウィキペディアにも書かれてない!いやオーズアンク福士蒼汰さんが出てきたのは俺もうれしかったし楽しんだけど。


でもあれだよ、オーケン(の音楽)は好きでも特撮作品*1興味無い、みたいな人もいるだろう。けどオーケン好きならこれは観たほうがいいと思う。オーケンの存在と作品の世界観が見事にリンクして成立してた。オススメ。

*1:オーケンは「特撮」ってバンドもやってるからややこしい