コンビニの差じゃないっすかね。こういっちゃなんですけど、セブンイレブンとミニストップじゃ勝負になりませんて。
EconomicNews（エコノミックニュース）（セブン、イオンの8月決算、明暗色濃く分かれる）
小売業界の2強であるセブン＆アイ・ホールディングス＜3382＞とイオン＜8267＞の、2014年8月中間連結決算が3日、出そろった。その結果を比較してみると、セブン＆アイ・ホールディングスが主力事業であるコンビニエンスストア事業が好調に推移し過去最高益を更新したのに対して、イオンは総合スーパー事業で苦戦を強いられ最終利益が大幅減益。ただし総合スーパー事業についてはセブン＆アイ・ホールディングスも大幅減を強いられており、ともに消費税増税後の対応の遅れが響く結果となった。
両陣営ともGMS（総合スーパー）は不調のようで。スーパーって“安売り”してこそのスーパーだと思うんですけど、最近のスーパー全然安くないし。モノによってはコンビニの方が安い“逆転現象”すらあります。しかも、セブン好調の理由の一つであるPB（プライベートブランド）の「セブンプレミアム」はヨーカドーだろうがアリオだろうが同じ値段ってか全く同じものですからね。そりゃ「近くて便利」な方へ行きますって。予断ですけど、なんでスーパーってセルフレジの導入少ないんでしょうね。少なくとも私の行動範囲ではめったに見かけないです。数個の買い物で延々待たせられるなら「近くて便利」なセブンイレブン行きますよそりゃ。
で、スーパーと言えば、かつて小売業の盟主であり「エブリデイロープライス」を掲げ安売りを推進していたダイエーの名前が消えることが発表されて話題になりました。
消える｢ダイエー｣､変容するイオンの統治 | 週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
岡田社長は「今後の戦いはｅコマースであり、ブランディングが重要になる。多くのブランドに分かれているのは決定的に不利。グループ全体の屋号を整理する段階に来ている」と語る。
この考え自体は広く言われておりますし、正しいとは思いますよ。長期的には。一時期はCI（コーポレートアイデンティティ）と言われ、多くの企業（グループ）がブランドの統一や刷新を行いました。
だからってなんでもかんでも統一すればいいってもんでもなくて。結局モノを買う時の判断は生きている人間が“気分”で行うものですから、効率一辺倒では説明のつかないこともあります。
それこそ、かつてセブンイレブンやイトーヨーカドー等の企業グループが持株会社制へ移行した時、まさしくブランドの統合が実施されました。結果、デニーズとかにもセブンイレブンカラーが全面に押し出されたセブン＆アイのマークがででんと掲げられました。さすがに、おいおいそれなんか違うくねーかと社内でもツッコミが入ったのか、今はセブン＆アイのマークはちっちゃくなってますよね。
セブン&アイ・ホールディングス設立に伴い、デニーズジャパンの店先に設置されている看板が「7 & i」のシンボルマークを強調したデザインに変更されたが、この看板はセブン-イレブンの看板と間違えられることがあり、デニーズ目当ての顧客を看板が逆に遠ざけてしまうというマイナス効果も一部に指摘された[5]。
こういったマイナス効果を踏まえ、翌2006年夏から「7 & i」を小さくし、その下に「Denny's」を強調した看板へと再度付け替えが行われた。さらに2006年後半からは「7 & i」の表記を下部に移し、旧看板の六角形型モチーフを上に大きくあしらったデザインに改められた。[6]
そして2009年秋ごろを境として、複数の店舗において看板下に掲示されていたカタカナ表記の懸垂幕が外され、さらには一部店舗で以前の六角看板が復活している。
ブランド統合といえば、松下電器産業がパナソニックに社名ごと変更した時、ナショナルブランドも消滅し、洗濯機も冷蔵庫もパナソニックになってしまいました。さらに記憶に新しいところでは、eneloop（エネループ）においてパナソニックブランドを全面に押し出したデザインに変更し、ユーザーが嘆き悲しんだのが件もあります。
Panasonic、エネループブランドを追いやったダサい電池を発売 - Togetterまとめ
ところで三洋電機ブランドのエネループってアメリカでは売ってて、日本のアマゾンからも並行輸入品が買えるんですね。なんでもアメリカでは小売店の意向が強く反映されてのことだとか。日本の製品なのにおかしな話ですね。
やや話がそれましたが、ようするに、あの頑固なセブンイレブンですら時にはブランド統合の手をゆるめたりするくらいなので、イオンもダイエーとか今までのブランドを大事にしたほうがいいんじゃないかなあって思うのですよ。ブランドってようは信用ですしね。やっぱジャスコで会いましょって言いたいじゃないですか。
