上伊由毘男のブログ

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「キモくて金のないおっさん」に対する処方箋

「キモくて金のないおっさん」は「キモくて金のないおっさん」としか言いようがない存在で、だからこそ救われない。キモくて金のないおっさんである俺が言うんだから間違いない。


決して救われない社会的弱者「キモくて金のないおっさん」について語る - Togetterまとめ


若者、女性、高齢者に対しては、相対的な弱者として公的支援があることが多い。また民間のサービスでも、映画然り電車然り携帯電話然りと、マーケットに必要とされている。


しかし「キモくて金のないおっさん」は世間から完全にいないことにされている存在と言ってもいい。そのくらい存在感もなければ存在理由もない。


背景には、「おっさんだったら金持ってて当然」という偏見や「かっこいいおっさんには需要がある」という自然の摂理である。ミスチル桜井やB'zもすっかりおっさんと呼ばれるべき年齢だが、彼らをキモいという人はいない。
キモくて金のないおっさんなど誰にも望まれない。



若者は弱者である。働いてたとしても安月給だろうから。
女性は弱者である。男女平等の建前の中でも給与をはじめ様々な面で不利だから。
高齢者は弱者である。足腰弱かろうし働けない人も多い。


では「キモくて金のないおっさん」は強者か?守るに値しないのか?
おっさんほどの年齢になる男性ならば社会的も金銭的にも恵まれてて当然であり、そうでない男性はクズだから勝手にのたれ死ねばいいということか。


それもまた自然の摂理か。
女性は約1年に約1人しか子供を産めないが、男性は相手と性欲があれば誰とでも何人でも子供を作ることができる(法的にどうとか倫理的にどうとかはここでは問わない)。
つまり、より強者、現代日本で言えば、金や地位や権力があるものだけが男性として世の女性に、というか遺伝子的に必要とされており、そうでない劣った男性つまり「キモくて金のないおっさん」は淘汰されるべきなのだ。
ああそうだったのか。ちょっとLANケーブルぶっこ抜いてくる。


それでも、人道的(?)に活かす必要がある、生存権を保証するとなれば、おっさんに限定せずいわゆる貧困対策で対応することになろうが、御存知の通り、この国の貧困対策は実に乏しい。「自力で食えないやつ税金も払えないやつは生きるに値しない」「どうしても生きたければ強制労働でもさせろ」と、まさに「キモくて金のないおっさん」に対するがごとく非難の嵐だ。


おっさんだったら金持ってて当然ですよね〜。金無いとか今までの人生何やってきたんでしょうね〜どうせ誰の役にもたたないようなことしかやってこなかったんでしょうね〜何のスキルもなければそりゃ再就職もできないでしょうね〜全部自業自得じゃないですか〜。


題名に処方箋とか書いちゃったけど、「キモくて金のないおっさん」は、生物学的にも社会的にも経済的にも生きることを望まれてないという身も蓋もない話でした。処方箋無いわ。
死にたい。