上伊由毘男のブログ

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ネットが不自由になったとは思わないですよ

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いろんな意見がございますが、ネットが不自由になった、てところが、なんか私の感覚とは違うなって感じました。


ここらへんの話。



最近、ブログが不自由になってきたと思いませんか? - orangestarの雑記

昔のインターネットには“集合知”というファンタジーがあった。ちょうど、電車男の前後位までだ。一人一人は無能でも、全員で知恵を出し合えば何か出来る、ひとりひとりの無能が集まって、まるでシナプスのようにおおきな、人工知能のような存在ができる、そういうファンタジーがあった。実際は、何かの質問スレや、そういう疑問に対しては、無能な人間は無能なクソリプしか出来なくて、有能な数人の人間が、的確な返答や答えを回答するという、リアルワールドと何もかわらない(無能なクソリプが飛んでくるだけリアルに比べて地獄)な状況があるだけだった。いつからだろう。インターネットがリアルと変わらない、ただ速度だけが速い世界になったのは。

集合知生きてるよ!ファンタジーじゃないよ!こないだドラマに出てた女優さんが素敵だったのでエンドロール見て名前ぶち込んだら、『まつながひろこ』さんは元『藤原ひとみ』で、 渋谷桃子松田彩香花澤香菜と写真集出してたって情報に辿り着くまで数分だった。これが'90年代のインターネットだったらこうはいかない。
まつながひろこ - Wikipedia



インターネットの不自由さは年齢や背景を知る前に「出会っちゃう」ことに原因があるのかもしれん。 - 団劇スデメキルヤ伝外超

リアル・ワールドでは、相手の年齢差などを考慮して立ち振る舞う人は多いと思うが…インターネッツにおいては、それがすぐに分からない場合も多い。

わからないからネットは自由なんですよ!金持ちだろうが貧乏だろうが、学歴が高くても低くても、都会に住んでようが地方に住んでようが、イコールコンディションで意見や考えを交わすことができるのがネットの素晴らしさじゃないかと思うんですよね。私は。リアルワールドじゃこうはいきませんよ。




ネットは“コミケ”から"“テレビ”になった。 - シロクマの屑籠

不特定多数がまなざす性質の強いメディアほど、私達は襟を正して語らなければならなくなる。笑いを取る時すら、不特定多数のまなざしを意識した、そういう“やりかた”になってくる。そしてもし、不特定多数が違和感を覚えるようなアウトプットには、批判や嫌悪が集中しやすくなる。twitterでさえ、こうした構図と意識から自由ではない。

もともとインターネットというかワールドワイドウェブは“不特定多数がまなざす性質の強いメディア”そのものじゃないですか。新聞や雑誌は金払って買わなきゃいけない。テレビやラジオはその時間に視聴しなきゃいけない。さらに言うと地方によって視聴できる番組も局数も違うし。そういう旧来のメディアと比べれば、ワールドワイドウェブこそ不特定多数に訴求できるメディアで、旧来の情報の過枠組みみたいなものから外れたような情報も有益に活用されてるんじゃないでしょうか。ゆえに、発信者にはそれなりの覚悟というか責任が求められるのは、本来あるべきワールドワイドウェブの姿で、第三者に見られたらヤバイものはネットにアップしないようにしようというお話ではないでしょうか。



不自由になっているのは、多分ブログやWebそれ自体じゃなくて: 不倒城

・人が増えて自由が失われる、という側面もあるけれど、悪くない側面もあると思う。デマや、悪意だけで書かれた情報が撃墜されやすくなったりとか。野放しの頃は色々ひどかった

デマの話をすると、私のTwitterのタイムラインでは、ほとんどの場合、デマより先にデマを指摘するツイートが流れてきます。インターネッツ捨てたもんじゃないなと思いますよ。


と、私がまだこういう発言ができる程度には、ネットは自由なんじゃないでしょうか。
まあ、人が多くて疲れたなとは思いますけどね。


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