上伊由毘男のブログ

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身内の犯罪でなぜ家族が非難されるのか

芸能人・有名人(以下タレント)の家族等が犯罪を起こすと、タレント本人に取材のマイクやカメラが批判的に向けられるのをしばしば見かけます。
これおかしくないですか?


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芸能人はイメージ商売ですから、興味を持たれるのはやむを得ないかもしれません。ですが、親子夫婦といえど一心同体なわけはなく、年齢を考えれば、それぞれ別々の人生を歩んできた大人と言えます。にもかかわらず、血縁だから、夫婦だからと非難されるのは非常に理不尽に感じます。
もちろん、家族ぐるみで犯罪に加担していたとか黙認していたとかであればそれ自体犯罪の可能性がありますが、そうでなければ、責められるべきは犯罪者であり、家族は関係ないはずです。


また、タレント以外でも、犯罪者が未成年の場合、家族の仕事やらなんやらまで取材が群がり野次馬的にあれこれ報道します。そして犯罪者の家族までもが非難を浴びせられ、日常生活に影響したり精神的に追いつめられたりして、時には事件の全容解明を待たずに家族が自殺する例まであります。マスコミはしれっと事実のみを伝え、誰のせいで自殺においやられたかなどはすっとぼけです。
犯罪者が未成年の場合は、監督責任とか育てた責任とかあるかもしれません。ですが未成年と一口に言っても、高校生や19歳なら労基法上の労働者でもあり、結婚して別の人生をはじめることだってできる。そうした人の犯罪においてまで家族は責められて当然とするのは、魔女狩りのような狂気すら感じます。


政治や会社における犯罪で、明らかに監督責任ある関係の人々が、秘書が、部下が、現場が勝手にやったと逃げおおせてる一方で、本来関係のない家族が連座のように非難される。
とてもやりきれなく、悲しいです。