上伊由毘男のブログ

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年収200万以下の人間が納税者ヅラすんな問題

年収200万円の人が公務員の生活を支えているというご意見 地方公務員拾遺物語 別館/ウェブリブログ
公務員の人のブログらしいが。
公務員の年収が高くてもそれに見合った仕事をしていればいいわけで、まして「年収200万の人の税金が云々」というのは言いがかり以外の何者でもない。もしその理屈が成り立つのなら、税金を沢山払った人ほど公務による便益を享受できるということになってしまう。公務員が全体の奉仕者ならば、税金を払った額によってどうのこうのということはあってはならない。あったら賄賂だ。


しかしというかなんというか、こういう記事を見ればこういう反応も予想できるわけで。
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くれぐれも言うが、公務員の年収が200万だろうと700万だろうと、民間の劣悪な労働環境とは全く関係ない。民間人が困窮してることと公務員の給料が高いことは全く関係ない。しいて言えば、公務員がもらったぶんの仕事をしてるかどうかだがそれは「公務員」と一括りにして言えることでもあるまい。


そりゃ私だって、ブラック企業を放置するハロワや労基署、生活保護の水際作戦を実施する役所など、おいお前ふざけるなよと思うことはあるが、それは仕事をしない(あるいは無意味な仕事になっている)ことが問題なのであって、公務員の収入が高いこととは関係ない。


そもそも論で言えば、「年収700万の公務員の給料の為に税金を払っている年収200万以下の人たちの気持ちがわかるか」という問題に付いては、
年収200万以下の人たちから税金を取ること自体どうなのよ
と思う。
生活に困窮してる人々から金巻きあげて年収700万を実現するなど貧困ビジネス、下流食いそのものだ。
だったら取らなければよいではないか。

○年収800万円以上の民間給与所得者の割合は、約8%。
○しかし、その納税額は、全体の60%を占める。
○年収200万円以下の労働者の納税額は、全体の1.7%にすぎない。
↓ 国税庁資料の23ページ参照
http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2009/pdf/001.pdf

大丈夫です。
年収200万円以下の労働者の給与で、公務員のお給料を支えているなど、幻想に過ぎません。

年収200万以下の人たちの納税額がいくらでもない、というならば、いっそ税金を取るのをやめて、公務員の給料をその分減らせば良い。いくらも減らないはずだ。低所得者の納税が公務員の生活を支えているというのが「幻想」だと言うのだから。
もちろん行政サービスが低下*1するようなことはあってはならない。なにせ公務員は全体の奉仕者だからな。金払った奴にしかサービスを提供しないというのなら民間と変わらん。


自分の生活が苦しいのならそれを改善するための方法が検討されるべきであって、今苦しくない人の足を引っ張っても何も解決しないし生活は楽にもならない。
「民間はこんなに苦しいのに公務員はたっぷりボーナスもらいやがって俺らの税金だろふざけんな」というのは「労働者はこんなに苦しいのに生活保護とか俺らの税金だろふざけんな」というのと同じで、何の解決にもなってないどころか、みんなで不幸になってしまう。
声を上げるべきは、民間労働者の待遇改善を求めるべきであり、その相手は経営者なり税制なりだろう。叩く相手を間違ってはならない。

*1:限られた財源を効率良く使うことは常に考えられなければならないが