従業員が、家庭を持って子供を育て、子供が極端に優秀でなくてもそこそこの大学に行けるだけの賃金を支払わない会社が、採用の条件に「大卒」を課すのは、家庭からの搾取だと思う。再生産はさせませんが果実だけいただきます、ってことだから。
新卒で海外就職 in Europe!: 「日本のサービスを海外で実現できたら・・」が机上の空論である理由
日本で、「低賃金で良サービス」が実現する理由は、恐らく「金稼ぎが疎まれるから」「自己成長や自己実現のため」「仕事は社会貢献だから」「やりがい」「Noといえない性格」などのために、労働力のダンピングをしまくっているからでしょう。(その詳しい内容は関連記事を参照してください。ダンピングの話と、過剰生産などの話)。特に、サービス業では製品の品質と違い、技術的な障害があってないようなものなので、実現可能で理想的な品質が青天井なのです。
となれば、国策として労働者保護を行わない、というのはありえる話か。
正社員や公務員にとって、派遣切りやリストラはまさしく別世界の出来事なのだろうから。
働いてるのに暮らしていくのに十分な収入が得られないワープアの事など想像もできないだろう。
人間何事も当事者にならないとなかなか考えが及ばないものだし。
だから組合が支持する政権や官僚が本腰にならない、いやそういう「見えない」犠牲の上に自分たちの生活が成り立ってるとわかればなおさら現状を放置するだろう。
人間誰しも自分がかわいいのだから。
だからと言って、労働者の三分の一を占める非正規労働者が、年収200万以下の1,000万人が、正社員や公務員に遠慮して我慢することはないのだ。
まず、声を上げることだ。それが第一歩だ。