上伊由毘男のブログ

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ストをやって何が悪い

中国の外資系工場でストライキが頻発してるという報道がある。その中で、あたかもストが悪いことであるかのような印象で伝えているメディア・記事があり、辟易している。
「中国で相次ぐスト、背景に「新世代農民工」」 News i - TBSの動画ニュースサイト

賃金の上昇は国民の生活水準が上がる反面、安い労働力を売りに外資を呼び込むにはマイナスです。しかも、ストが社会の不安定要素にもなりかねません。

我々の使う製品の多くは直接、間接に中国で作られているものも多く、製造の遅延、製品価格への転嫁など影響はあることは確かだろう。
一方で、これらのストは外資系工場に限られ、中国国営企業でのストは当局により弾圧されているという。
中国、賃上げ要求スト拡大…政権は後押し : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 一方、政権は外資工場のストが国営企業に波及することに警戒を強めている。香港メディアによると、河南省の国営繊維工場で今月上旬までに5000人が賃上げなどを求めて2週間ストを続けた際、地元当局は多数の警察官を投入し、強制排除した。参加者の一部はホンダ部品工場のストの写真を掲げ、「彼らには認められたのに、なんで我々はだめなんだ」と訴えたという。

 当局が恐れるのはストの常態化で、賃金や待遇に対する不満が政府批判に発展し、社会不安につながることだ。中国当局者は「当局の思惑を超えるストの拡大は許されない。標的は外資工場に絞られているようだ」と指摘する。

国際貿易において許されざるはこのようにアンフェアな中国当局であり、決して労働者ではないはずだ。


だが日本の報道や識者(?)は「高度成長期に日本でも見られた云々」などと、あたかも少年の反抗期であるかのごとく、経済成長すればじきに収まる的なニュアンスで説明している。
暗に「大人になった日本ではストなんか起こらない」と言わんばかりだ。
冗談ではない。
同じ敗戦国であるドイツと比べても、日本が様々な労働問題を抱えているのは明らかである。脆弱な失業保険や職業訓練、長時間低賃金の労働、残業代未払い、非正規労働者への格差や差別、ワープア過労死過労自殺・・・あげればキリがない。

そしてネット上では、今日も泊まりだ、最近家に帰ってない、残業が150時間、いや俺は200時間だ、など、過酷な労働環境に関する書き込みを見ない日はない。
ならばなぜ行動しない。声をあげない。
ストは悪いことではない。
一番手っ取り早い方法は、明日出社しないで職場の仲間とバーベキューにでも出かけることである。
会社へ行きたくなければいかなければいいのだ。
あるいは、ネットもあるのだから、吉野家オフならぬストオフでもやればよい。みんなで集まってラブプラスとかやってればいいんだ。


ストというとどうしても「組合」「サヨク」といった印象がありなかなか踏み出せないが、だったらもっと手っ取り早く会社へ行かなければいいのだ。
月曜の朝に電車に飛び込むくらいなら、会社サボってアイスコーヒーでも飲めばいい。どんなに会社に尽くしたって会社は助けてくれないのはもうみんなわかったんだから。