上伊由毘男のブログ

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死者に鞭打つ労働基準監督署

労働基準法とはいったいなんなのか。
asahi.com(朝日新聞社):「出張先でアダルトサイト」過労死訴訟の証拠に遺族抗議 - 社会

訴訟の最大の争点は、出張の際の移動時間を労働時間ととらえるかどうか

にもかかわらず、

国側は、男性が出張先に持参していた会社のパソコンの閲覧履歴を会社側から提出してもらい、亡くなる数日前に九州の宿泊先で閲覧したとするアダルトサイトのわいせつ画像など計約60枚を印刷。昨年11月、「男性は宿泊先でパソコンを仕事以外に使っていた」とする主張を裏付けるための証拠として地裁に提出した。

宿泊先でパソコンを使った時間については労働時間に加算するよう求めていない遺族側は「出張にかかる移動時間を労働時間とみるかどうかが主な争いになっている今回の訴訟と、パソコンの閲覧履歴は無関係。サイトの内容をのぞき見的に暴く必要性もまったくない」

鬼だな。
労働基準法自体はザルではないはずだが、雇用主も厚生労働省も守られない状態を気にしないし罰せられないとか法治国家とは思えん。労働者を守るための法律なのになぜか労働者が積極的にスルーしてるし。
交通事故で自動車が歩行者を死なせれば例え運転手に過失がなくても罪を問われるというのに、会社が社員を死に追いつめて罪に問われないその責も負わない、国がそのために故人を辱めるとかどういうことだよ。


労働基準法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO049.html

第一条  労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。
○2  この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。