上伊由毘男のブログ

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もしかしたら俺の方が正しいかもしれないだろ

本当に正常なのは誰だ? ―社会に適応したマジョリティと心に正直なマイノリティ | 現代人に突きつけられた「うつ」というメッセージを読み解く | ダイヤモンド・オンライン

――そもそも、どうして働かなければならないんでしょう?
 何となく流されるままに進学し、特にやりたいこともはっきりしないまま無難だからという理由で就職先を決め、ある時ふと、こんな疑問が湧きあがって「うつ」状態に陥ってしまうケースも、最近では少なくありません。
 このような疑問を身近な人にぶつけてみても、大概は「働かざる者食うべからずだよ。生きていくにはお金が不可欠。飯が食えなきゃ、何も始まらないだろう」と返されてしまいます。
 それによって、さらに「なぜ人は、そうまでして生きていかなければいけないのか?」という疑問が湧いてくるのは当然の流れです。しかし、誰からも納得のいく答えは得られそうもないなと思い、ほとんどの人はその疑問をただ飲み込むしかすべがありません。

あるいは、世捨て人になるか。
満員電車もサビ残もみんな平気になってる、いや平気だと思い込もうとしてる。なぜなら、それに「異常」を感じたら自分のほうが狂人扱いされるからだ。
人間らしく生きようとしたら死ぬしかないという状態。


Business Media 誠:ちきりん×phaの「そんじゃーダラダラと」(8):なぜ人はガンバリ続けるのか “努力教”は人を苦しめる論理

pha 失業率が0%になんかそもそもならないし、そんな社会は嫌だと思いますね。失業者に対して「がんばれば仕事は見つかる、実際がんばっている人は仕事を手にしている、仕事が見つからないのはがんばりが足らないからだ」という人もいますが、それは結局がんばってる人ががんばれない人を、能力のある人が能力のない人を蹴落としているだけですよね。がんばれない人や適正のない人を無理に労働市場に引き出しても意味がないし、普通にがんばれない人でも別にそれで生きていていいと僕は思います。

ちきりん がんばればできる……って本当なの? たまたまできた人がそういっているだけじゃないの? と思います。がんばることと結果がでることに、きちんとした関係があるのであれば、実は「がんばらなくていい」ってことになります。なぜなら本当に困ったときだけ、がんばればいいから。必ず結果がでるのであれば、お金に困ったときだけ働けばいいだけのことでしょ。

 でもみんなそうじゃないことが分かっているから、ずっとがんばり続けている。ずうっと一生懸命働いている。これじゃあ大変です。

その結果が自殺、過労死、廃人の三択なのだ。


“勝ち組”の足元にも死の落とし穴!? 自殺大国ニッポンで男たちが死に急ぐワケ | 格差社会の中心で友愛を叫ぶ | ダイヤモンド・オンライン

「今の日本は、熾烈な“椅子取りゲーム”が行われている状態だと思うんです。正社員の椅子、高収入の椅子を全員が必死で奪い合っている。当然、座れない人もいます。座ったものの転げ落ちる人も多い。
 ところが日本の男性というのは、椅子に座れないと自分を否定し、社会から脱落してしまった、と感じるようですね。かろうじて椅子を奪った人は座れなかった人を見下し、叩きますから余計でしょう」

 NPO法人自殺対策支援センターライフリンクの「自殺実態100人調査」によれば、自殺の原因はひとつではなく、社会的な要因や経済的要因などが複雑にからみあっている。
 問題は多くのケースに“うつ”が影響していることだ。

 すでに知られているように、うつは心が弱い人がかかるわけではなく、どんな人も発症リスクを抱えている。バリバリと仕事を進める有能なタイプや、コミュニケーション能力が優れている人も危険度は高い。

そりゃあ人間努力は大事である。しかし、努力したことと成功することは必ずしもイコールではない。どんなに優秀であっても、努力家であっても、いっせいにヨーイドンすればトップとビリができるのだ。椅子取りゲームの椅子は人数分用意されていない。
すべての人の人生が順風満帆なわけではない。人間だから失敗もする。しかし、それを忘れてあるいは知らないフリをして、成功出来なかった人を叩き蔑む。次の椅子取りゲームで自分が座れないかも知れないと言う恐怖から逃れんがために。
これが日本の現実なのだ。誰も幸せにならない。
負ける人がいるから勝てるのだ。失敗する人がいるから成功できるのだ。二言目には他人に「努力が足りない」と言う人がいるが、自分の成功や地位が自分だけの力で成り立ってると思ったら大間違いだ。
「負け組」も含めて社会の一員であり、社会全体でより良い方向になっていく意志が必要だろう。その上での「格差社会」なら俺はアリだと思ってる。
今の「格差」は勝ってる人は勝ちっぱなし、一度でも負けたら二度と立ち上がれないという状態。これでは人もノウハウも循環せず、社会の活力は生まれない。今社会全体を覆う閉塞感もそれが原因ではないだろうか。金持ちの子は無条件で金持ち。貧乏の子は無条件で貧乏。これでは階級社会だ。
自殺対策や労働問題に真剣に取り組むことが、経済の活性化にもつながる。それは現在の「勝ち組」にとっても必要なはずではないか。
このままでも勝ちも負けもなくみんな一緒に沈んでしまう。